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NO12-4『義母の介護も11年、体験を講演』

被介護者 義母 92 介護度3   介護者 嫁 63歳

今年の7月で「ほほえみ丸」に乗船して11年になります。

毎年この時期一年を振り返り感想文を書いてもう11年になるのだと月日の経つのが
早いとつくづく感じます。
義母はグループホームへ入居して今年の8月で、丸7年になります。
最初の内は自分の出来る事を率先してやっていました。

 


今でもホームからのお便りには、テーブル拭きや、洗濯物をたたんだりはやっているようですが、
私がホームへ行くとベットに横になっている事が多く、

声が小さく何を言っているのか分からないので、
だんだんホームへ行く回数が減ってきました。
主人の名前は出るそうですが、

私の名前は出てこなくなり「お姉さん」と呼ばれるようになりました。

 


でも身内の人と言う感じがあるのだろうか、私に「お父さんがね・・・」と

義父の話をしたり、長く居ると記憶が戻るのか立ち上がり、

私と一緒に帰ろうとする事もあります。

 



義父の七回忌の法要を今年4月にやりました。

義母はお爺さんの亡くなった事も何も分かっていませんが、

主人の妹と相談して義母も一緒に座らせました。
孫や、ひ孫に囲まれてニコニコしている義母を見ていると、

元気で92歳を迎えこの席に座っていたら良いのに、と思いました。

 


去年は私の11年間の介護の体験を話す機会がありましたが、今年はほほえみの会員として
やっているボランティア洗心亭の一員として「高齢者ふれあいシンポジュウム」で
「一人で悩まないで!」と言うテーマのパネリストをさせて頂きました。



10年前に比べれば今は、地域包括支援センターや、高齢者よろず相談室「洗心亭」と
認知症に関わる情報が沢山あります。
私の様に何も分からず手探りで始めた介護ですが、外に出て「ほほえみの会」に出会えた事で、
多くの方に助けられ今日までこれたと思います。
そして11年前認知症の両親との同居で、ビックリした事も今では笑いながら話せる日がきました。
 

 


これから先も、グループホームで暮す義母を見守って行きたいと思います。
先生、皆さんこれからも宜しくお願いします。